なぜ同じ場所ばかり痛くなる?身体が負担を逃がせなくなる理由
「腰痛が治っても、また同じ場所が痛くなる」
「右の膝が良くなったと思ったら、また同じところが痛くなる」
このような経験はありませんか?
痛みが繰り返されると、「そこが弱いから」「年齢のせい」「使いすぎ」と考えてしまいがちです。
もちろん、同じ場所に繰り返し負担がかかることも原因の一つです。
しかし、当院ではもう一歩踏み込んで、**「なぜ同じ場所に負担が集まり続けるのか」**を考えることが重要だと考えています。
本来、身体は負担を分散できるようにできています
人間の身体は、一つの関節や筋肉だけで動いているわけではありません。
歩く、立つ、しゃがむ、階段を上る。
こうした日常の動作では、
- 足部
- 膝
- 股関節
- 骨盤
- 背骨
- 肩
など、多くの関節が連動して動きます。
一か所だけに負担を集中させるのではなく、それぞれが役割を分担することで、身体全体として効率よく動くことができます。
つまり、本来の身体には**「負担を逃がす仕組み」**があります。
どこかの機能が低下すると負担が偏ります
ところが、関節の動きや身体の連動性が低下すると、その負担をうまく分散できなくなることがあります。
例えば股関節が十分に働かなければ、その動きを腰が補う。
足元で荷重をうまく受けられなければ、膝や股関節が余計に頑張る。
骨盤が安定しなければ、背骨や周囲の筋肉が身体を支え続ける。
このように、本来分担するはずだった仕事を別の場所が引き受けることになります。
すると、身体の中で「頑張り続ける場所」が生まれてしまいます。
筋肉が硬いから、そこが原因とは限りません
痛い場所を触ると、筋肉が硬くなっていることがあります。
すると、
「この筋肉が硬いから痛いのだろう」
と思うかもしれません。
しかし、硬くなった筋肉が、実は身体を安定させるために頑張っているだけということもあります。
軸が不安定なのに筋肉まで緩んでしまえば、身体を支えられません。
そのため身体は、筋肉を緊張させてでも姿勢や関節を安定させようとします。
つまり、
筋肉が硬い
=
筋肉だけが悪い
とは限らないのです。
その筋肉が「なぜ頑張らなければならなくなったのか」を考える必要があります。
身体は「痛い場所」を守るようにもなります
一度痛みが出ると、人は無意識にその場所をかばいます。
痛い方向へ動かさない。
体重を反対側へ逃がす。
動作を小さくする。
こうした身体の反応は、痛みから身体を守るためには必要なものです。
しかし、その状態が長く続けば、本来とは違う身体の使い方が定着してしまうことがあります。
すると、痛みが落ち着いた後も身体の使い方だけが残ってしまうことがあります。
そして再び同じ動作をしたとき、同じ場所へ負担が集中しやすくなります。
「治ったのにまた痛い」の正体
ここで大切なのが、
痛みがなくなったことと、身体の機能が元に戻ったことは同じではない
ということです。
痛みを起こしていた炎症が落ち着けば、症状は一旦軽くなることがあります。
しかし、
- 関節の動き
- 身体の左右差
- 荷重の偏り
- 身体全体の連動
などが改善されていなければ、負担が集中する仕組みそのものは残っている可能性があります。
その状態で以前と同じ生活に戻れば、また同じ場所へ負担がかかります。
これが「治ったと思ったのに、また痛くなった」という状態につながることがあります。
大切なのは「痛い場所」から「負担が集まる理由」へ
身体の不調を改善していくためには、
「どこが痛いのか」
だけではなく、
「なぜそこに負担が集まっているのか」
を見ることが大切です。
例えば腰が痛い場合でも、腰だけに原因があるとは限りません。
骨盤、股関節、足元、身体の左右差など、別の場所の機能低下が腰への負担を増やしている可能性があります。
そのため当院では、痛みのある場所だけを切り離して考えるのではなく、身体全体の機能や連動性を確認します。
身体本来の「負担を逃がせる状態」を取り戻す
根本的な改善を目指すのであれば、単純に痛みをなくすだけではなく、
身体が本来持っている機能を取り戻すこと
が重要です。
関節が必要な範囲で動き、
身体を支えるべき場所が働き、
左右に偏りすぎず、
歩くときには全身が連動する。
こうした状態に近づいていくことで、一か所に負担が集中しにくい身体を目指すことができます。
整骨院咲良ちはら台本院の考え方
当院では、痛みのある場所だけを施術して終わりにするのではなく、
などを確認しながら、お身体の状態を考えていきます。
「痛みを取る」ことはもちろん大切です。
しかし、その痛みを繰り返さないためには、なぜそこへ負担が集まる身体になったのかを考えることも重要です。
まとめ
同じ場所に痛みを繰り返すからといって、必ずしもその場所だけが悪いとは限りません。
身体には本来、関節や筋肉が協力して負担を分散する仕組みがあります。
しかし、どこかの機能が低下すると、その役割を別の場所が補うようになり、特定の場所へ負担が集中することがあります。
そして痛みが一旦落ち着いても、その負担が集中する仕組みが残っていれば、再び同じ場所に症状が現れることがあります。
だからこそ、
「どこが痛いか」だけではなく、「なぜそこに負担が集まるのか」
を見ることが大切です。
同じ場所の痛みを何度も繰り返している方、痛みが一旦良くなってもまた戻ってしまう方は、一度お身体全体の状態を確認してみてはいかがでしょうか。








